Xで、出稽古で大怪我をして帰ってきたという投稿を見ました。
怪我された方、お大事にしてください。
CHECKMAT TOKYOはCHECKMATメンバー以外の出稽古は禁止しています。
その理由は・・・
強くなるための出稽古
昔は私のアカデミーも出稽古を受けいれていました。
CHECKMATの傘下に入った事で出稽古はCHECKMATのメンバーだけにしました。
(CHECKMATの全てのアカデミーが出稽古を禁止ではありません。)
交流目的
昔は地方や海外から出稽古に来ることが多くありました。
観光や仕事のついでに出稽古をする方なので自分の練習のためではなくあくまで交流目的なので怪我もなく楽しく終わることが多かったのです。
しかし昨今は出稽古もそうですが練習会も多く、近くの道場同士で練習をすることが多くなっています。
そして強くなるための練習をしているのではないでしょうか?
出稽古で強くなろうとすれば自ずと意地を張ってしまいます。
怪我も多くなるはずです。
野試合
意地を張るのは試合だけで良いのではないでしょうか?
試合は審判が見ています。怪我をする前に止めることができますが、出稽古や練習会では一組一組見ることはできません。
野試合がそこらへんで繰り広げられている感じです。
それは危険ですよね。
エキサイトしていてもなかなか良いタイミングで止めることが難しいのです。
練習会などは多分怪我しないさせないと言って始めるのでしょうけど気を使う練習に何の意味があるのかわかりません。
自分のアカデミーで気心が知れた相手とガンガン練習した方が良いのではないかと思います。
レベル
また、出稽古に行って良いレベルがあると思います。
技を交換するくらいの気持ちでやれば怪我はしませんが
技の交換というのは余裕と技術がないとできないものです。
自分の道場内でも興奮してしまう人が他にいけばますます興奮してしまうのではないでしょうか?
余裕がない人が出稽古に行くべきではないと思います。
強くならない
出稽古や練習会で強くなることはないと思います。
試合と同じで反省点はできるでしょうけど、出稽古中に技を試したり相手の動きに合わせたりというのは黒帯でもかなり強い人しかできません。
多分やられたくない事に意識がいってしまい、動きは少なく技をかける時は強引になってしまうでしょう。
自分のアカデミーなら相手の動きがわかったり気心が知れていたりするのでお互いに技を試したり駆け引きが生まれますから多くのポジションや技の練習ができます。
同じ時間練習した場合、どちらが強くなるでしょう?
チームスポーツ
私は柔術はチームスポーツだと思っています。
チームでしかできない練習方法もあります。
そういう練習の方が強くなります。
だから強いチームはチーム意識が強いです。
チームスポーツとして考えて貰えば出稽古がおかしい点がわかってもらえると思います。
例えばバスケットボールのチーム。
今日は俺出稽古行ってくるわ!!
なんて人はいませんよね。
デメリット
昔のように出張先や観光での出先での出稽古はありだと思いますが強くなるための出稽古はデメリットの方が多くなると思います。
同じ系列のアカデミー同士なら強くなるために合同練習はできますが!!
出稽古は出稽古でしかありません。
出稽古はあくまで出稽古です。
先生としてみればはっきりいって他のアカデミーの生徒を強くさせる気はありません。
自分の生徒が試合で当たるかも知れないのに手の内を教えるわけはありません。
出稽古は交流目的くらいの方が良いと思います。
責任
そして怪我をした場合誰が責任を取るのかという問題があります。
海外では当アカデミーは怪我をしても責任はとらないといった誓約書を書くジムもありますがそこまでしなくては責任を取れないと思います。
練習会は特に誰かが責任を取らなければならない。
どうするのでしょう?
出稽古に行かせて怪我をして休会したり退会したりした場合、経営者も困りますし、アカデミー間のトラブルに発展するかも知れません。
なんにしても責任がとれないのであればやらない方が良いと思います。
あくまで
これは私の意見です。
こういう考え方もあるんだなと参考にしてもらえればありがたいです。