昨日の練習で白帯の方がスパーリングした後反省会を開いていました。
「もっと慣れなければいけませんね!!」
それを聞いていた私は
「慣れるんじゃなくて・・・」
と話を始めました。
慣れは怖い
格闘技ってやられ続けているとだんだんやられなくなってくるんです。
それは慣れてきて何をやってくるのかがわかってくるからです。
それは茶帯や黒帯くらい実力が離れていると難しいですが、白帯の先輩や青帯ならやられなくなってくることも珍しくはありません。
特に体格が大きかったり、フィジカルがあると守り切れてしまうことが多いのです。
しかしそれは慣れただけで強くはなっていません。
正確にいうと強くはなっているけど、上手くはなっていません。
CHECKMATの柔術は駆け引きをして駒を進めマウントやバックマウントを狙い、最終的に極めにいく柔術です。
守るのではなく駆け引きをするものです。
そのための技術です。
守りが強くなっても上手くなっているわけではないのです。
歩がいっぱい
将棋で例えみましょう。
体格やフィジカルがあるということは駒の数が相手より多いと考えてください。
しかしあなたは初心者なので駒の動かし方も戦略もわかりません。
例えば歩が2列あれば相手も簡単に勝てなくなるでしょ。
それでも最初は負けるかもしれません。
しかしそのうち駒の動かしかたもわかり相手の攻め方もわかり始めてなかなかやられなくなってきます。
柔術で守り切れるというのはこういうことです。
しかし攻める戦術はないわけですから勝てるわけはありませんよね。
柔術は将棋と同じように戦略が必要で
相手がこう来たからこうする。
こう攻めたらこう来たからこうする。
など全ての動きに対して説明ができなければなりません。
将棋と違うところはフィジカルでなんとかなってしまうところです。
だから勘違いしてしまうのです。
フィジカルで守りきることは技術でも戦略でもありません。
守りなし
柔術には攻める技があればそれを返す技もあります。
レオジーニョに習ったテクニックに守るというものは一つもありませんでした。
必ずディフェンスからオフェンス、オフェンスからさらに攻める技でした。
だからこそ彼らは動き続けることができるのです。
動きを止められて動けないことはありますが自分から守る技術はありませんでした。
治らない!!
フィジカルで守ろうとすると癖がつきます。
その癖はなかなか治りません。
なぜなら技術を出す前に体が守る体勢になってしまうからです。
守る体勢は力を入ってしまうのでスムーズに動くことができなくなってしまいます。
だから力を入れる癖がつき動けなくなってしまうのです。
子供
子供が上手くなってしまうのは力がなくて守り切れないからです。
フィジカルで守ることができないから諦めるのです。
何もできないから技術をやるしかなくなるわけです。
だから大人から始める人は工夫しないと上手くはなりません。
技を増やす
逃げ方がわからなければとにかく技を増やすことです。
技をかけられたら技で返すのです。
そのためには技を増やさないといけません。
守ってはいけません。
たしかに守り切れば相手が攻め疲れ勝てることもあると思いますがそれは相手によりますし、自分が先に疲れてしまうかもしれません。
どんな相手にも勝てるようになるには技術が必要なのです。
全て技術で説明できるようにしてくださいね!!
そんなことを熱く語ってしまいました。
だから和道説教と言われるのでしょう!!