えー今日試合だったの?
明日試合あるの?
ブラジルで試合に出た時の話。
私は緊張するので早めに行って準備するんです。
え、今日試合だったっけ?
しかし、ぎりぎりで着替えて試合に出るやつがチームメイトにいるんです。
そういえば試合に出るなんて言ってなかったな!!
練習だってそんなにしてなかったよな。
ってやつが試合をやっているのです。
そんな奴が多いのがブラジルです。
まじか?
1998年のムンジアウ(世界大会)の時、私はテレレの家に泊めてもらいました。
ファベイラ(スラム街)にあるテレレの家です。
その日、テレレは自分のカテゴリーで優勝して家ではシュハスコパーティーが催され、お祝いしていました。
お酒も飲んでたかな?夜遅くまで騒いでいたと思います。
私もお疲れ様!!世界チャンピオンおめでとう!!
ゆっくり休んでくれ!と思っていたのです。
しかしテレレは次の日、アブソルート(無差別級)に出て優勝したのです。
まじか?
昨日!!夜遅くまでお祝いしてたではないか!!あれだけリラックスしていたのに!!
明日試合なのに・・・
レオジーニョもそうです。
19997年のムンジアウの前日、私を家に泊めてくれました。
ベットが足りないので客である私を寝せてくれ、レオは床にマットを敷いて寝ていました。
もちろん断ったのですがお客だからと言ってくれたのです。
大事な試合前なのに!!自分のことは後回しなんてなかなかできません!!
そう、ブラジル人にとって試合は日常なのです。
なんの特別感もありません。
やって帰ってくる。
それだけなんです。特別なことではないし日常なんです。
だからいつでも試合に出れるのです。
日本人の私たちはどうしても試合と言うと特別になりナーバスになり周りに特別感を出してしまいます。
しかし、ブラジリアンはいつものことなのです。
そこに強さがあるのかもしれません。