小学校であだ名禁止が増えているらしい。
ブラジルではあだ名は普通だ。
結構きついものもある。
頭が大きいという意味のカベッサァオンや太っているという意味のゴルドなど
あからさまに悪口だ。
ポルトガル語がわからなかった私はそれがあだ名とは思わず、名前だと思って呼んでいた。
初対面の人に悪口みたいなあだ名で呼ばれたら嫌な気分だったろうなと反省している。
私もいろんなあだ名をつけられた。
リングネームの和道も空手をやっていたからだ。
そして佐山先生につけられたあだ名がある。
あの伝説の地獄の合宿中に、
おいボルネオ、お茶をとってくれ!!
と佐山先生がこちらを見て言った。
誰のことかと周りを見渡したが私しかいない。
私がボルネオになった瞬間だった。
佐山先生にあだ名をつけられるなど光栄である。
しかし、あまり浸透しなかった。
この名で呼ぶのは同期、秋本仁、巽宇宙、佐藤ルミナと師匠朝日さんくらいだ。
まあ、この方々には呼ばれても平気だが、他の人に呼ばれたらムッとするかもしれない。
あだ名ってのは、心許す人だけで使うべきだと思う。