キッズ会員の子が私に他のアカデミーの先生の教則本をいくつか見せて来ました。
図書館で借りて来て自分で勉強しているそうです。
本当ならよく勉強しているな!と褒めてあげたいところですが
私は
「こんなものは見てはダメ!!絶対見るなよ!!」
と叱りました!!
彼はキョトンとしていました。
なぜ私が叱ったのでしょうか?
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誉められると思って持って来たのに叱られたキッズが可哀想になり
クラスの中でなぜ叱ったのかを説明をしました。
「CHECKMATの柔術は動くスタイル。今まで教えて来た柔術もすべて次に繋げ、動きを止めないためのテクニック。その教則本のテクニックを使うことで動くスタイルを止めてしまう可能性がある。なぜなら固めていくテクニックをその教則本で学んでしまったら動きが止まってしまうから」
「例えばグレイシー柔術のテクニックは基本中の基本。学んでも間違えではないがCHECKMATスタイルはそのグレイシーのテクニックを競技でより使えるように進化させたテクニック。だからCHECKMATの技術を学んだ方が早い」
「もし教則本やYouTubeで見たテクニックをやりたければその先生のアカデミーに入り教わるべきだ。その方がスムーズに強くなれるはずだから。CHECKMATの柔術をやるならここで習う技だけを学ぶべきだ」
納得したようです。
その後その教則本の中の1人の先生とCHECKMAT創始者レオジーニョ の試合が動画であったので見せてあげました。
彼はその動画を見たことがなかったようです。
だから柔術は皆同じものだと勘違いしてしまったようです。
彼はレオジーニョ の動きを見て感動してました。
「こういう動きを君に教えているんだ。特別な柔術教えている。だからまずは他のものを見ないでしっかりCHECKMATのテクニックを学びなさい!!」
彼は納得したようでした。
スタイルを崩す恐れが
隣の芝は青く見える
そんなことわざがありますが柔術もまた同じです。
動画や教則本を出しているくらいだからそれが正しいものだと思ってしまい、そっちの方が良いと思ってしまうのですね。
また世界チャンピオンがあげている動画があればそれは気になりますしやってみたいのは人の性。
しかしその技が自分のスタイルを崩してしまう可能性があることを認識しなければなりません。
その世界チャンピオンには彼のスタイルがあり、そのスタイルがあるからこそそのテクニックが生まれたということを知らなければなりません。
そのテクニックをやりたかったら自分のスタイルを変え、その世界チャンピオンのアカデミーに行ってそのスタイルを学ぶべきです。
そうしたら違和感なくそのテクニックが使えるようになるからです。
その方がしっくり来ますし強くなれます。
紫帯までは
木を見て森を見ず
このことわざもしっくりきます。
見栄えがするテクニックに興味が惹かれるのはわかりますがその先生のスタイルを忘れてはいけません。
例えばベリンボロはモダン柔術というスタイルだからこそを生きるので合ってグレイシー柔術スタイルの人がやるとスタイルを崩しかねません。
茶帯くらいになれば自分のスタイルに合う技か合わない技か区別ができるようになります。
合っていれば取り入れれば良いし自分のスタイルに合うようにアレンジだってできます。
しかし白帯や青帯はまだ自分のスタイルも確立できていませんし、見栄えのある技に引っ張られてしまいます。
紫帯までは他のものを見ないで自分アカデミーのスタイルを確立できるようにした方が強くなれると私は思います。
ちなみにCHECKMATの先生方の試合やテクニック動画は白帯でも見るように進めています。
それはスタイルが同じだからです。
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